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迷惑な妄想

私の妄想癖は有名だが(どこでだ?)
本日は、ちょっと迷惑な妄想の話。

あれは私が18歳のピチピチだった頃
大学受験の合格発表に東京まで往復した日の出来事だった。

帰りの新幹線に、私は乗っていた。
外はすっかり日も暮れて
見慣れぬ都会の夕暮れを窓から眺めていた私。
憧れていた東京の夕暮れが眩しくて、ちょっぴり涙ぐむ。


「さよなら...憧れていた東京」





落ちたんかい!!




まあ、落ちたのだ。

それはさておき、1人の中年サラリーマンが私の隣に座った。
サラリーマンは、お弁当を抱えていた。

発車までまだ時間がある。
外はみるみる暗くなり
私の心も日が暮れると共にどんどんおセンチになっていく。

どんな顔をして帰ろうか...
両親はやっぱり哀しむだろうか...
今日の晩御飯はなんだろう...?


さあ,私の妄想劇場が始まった。


東京を出た新幹線が、埼玉を走っている頃には外の風景は
ほぼ夜景に変わっていた。

窓に映る自分の顔を見て、私は自分を責めていた。
哀しくて悔しくて、涙を必死にこらえていた。

ふと、窓に映るもう1人の存在に気づいた私...
そう。隣のサラリーマンである。

サラリーマンは、お腹が減っていたのであろう。
ものすごいスピードでガツガツ食べていた。

ふと、その顔形を見て父を思い出した。
どこか、父に似ている...
私は、父になつくことがなかった。
今でこそ、尊敬して大好きな父だが
一緒に住んでいた時は、どうしても優しくできなかった。
父も頑固な人だったので、自分から歩み寄ることもなかった。

受験には落ちたが、高校を卒業したら家を出ることは決めていた。

家族はお互いを思い合い、愛していたが
どうしてもうまくいかなかった。
人一倍、家族で話もしたけれど、喧嘩も人一倍だった。
私が変わっているのを、暴力や縛り付けることで矯正しようと
していた両親の気持ちは、今でこそ理解できるが
その頃の私には、理解できる訳もなく
距離をおかなければ、お互いが憎しみあってしまう。

私は、そんな思いだけにとらわれていた。

ただ...両親には
普通の家庭とは違った形かもしれないけれど
たくさんの愛情をもらったし、私も2人を愛していた。

だから、離れて暮らすことが少し淋しかったのかもしれない。
父も、東京の本社に籍があったため
しょっちゅう新幹線で通勤していた。
そんな父と、隣のサラリーマンを重ね合わせた途端

こらえていた涙が溢れてきた。

父も、こんな風にお弁当を食べて帰る事があったのだろうか...

この人は父と同じくらいの歳だろうか...

家では、どんな家族が待っているのだろう。


帰って来たこの人をどうか暖かく迎えてくれる家族でありますように

この人がどうか、家でも会社でも幸せでありますように。


私は、窓の方に顔を向け密かに泣いていたのだが
ハンカチを取ろうとカバンに手をかけた時...


隣のおじさんの動きが止まっていることに気がついた。

ふと、隣を見るとおじさんは



箸を持ったまま、私をポカ~ンと

見つめていた



その顔が私には、とても哀しくせつなく映った。

そして、また静かに泣きはじめた私の隣で


おじさんが、今度はゆっくりお弁当の

続きを食べ始めた。



さっきまでの勢いはどこへやら...
本当にゆっくりと、かすかな物音も立てずに食べていた。
そして、2度程喉をつまらせたのか
胸をトントン叩いて咳払いをしていた。


そして、何度もこっちを見ては首を傾げていた。


私は、家に帰ってすぐに父に尋ねた。


新幹線の中でお弁当食べて帰って来たりするの?


俺はああいうの嫌いなんだよっ!

と父が答えた。父は東北人だが江戸っ子みたいな人なのだ。



そこで、両親の前で、その出来事を話した。

二人は声をそろえて


お前おかしいんじゃない??


お父さんは、家で必ず食事を準備しているから

車内で食べて帰って来ることはないけど

どこで誰がお弁当食べたからってあんたに泣かれる筋合いはな

いね!!



全くこの子は失礼な子だね!何でそこまで想像するのかね...
その方が相手に失礼だよッ!

と、責められた。

さっきまでのおセンチな気持ちはどこへやら...

でも確かに。


あのおじさんの駅弁の味を半減させてしまったのかもしれない。
喉につまらせてたしなあ...

とても失礼な妄想をいたしましたことをお許しください。

おじさん、元気ですか~?





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非公開コメント

久しぶり

そんなオジサンもきっと妄想族(^w^)泣いてる娘さんを見ていろいろ拡がり…自分の若かりし頃を思い出したり…(^w^)有意義なお弁当タイムだったに違いない!!
私も運転中によく妄想するんだけどね(危険だっつの)追い越して行く車は『奥さんが子供を産みそうなのね』とか、やたら足元だけを見て歩く男子学生は『内股を気にしてるんだね。学校で片想いの女子の友達にからかわれたんだね』とか(笑)勝手な妄想に涙したり、怒ったり(バカ)
……スミさんとも妄想話で盛り上がったよね~(笑)
で、お知らせは千遥のブログはちょっとお休みするわ。バイオリズムが心の引きこもりモードに入っちゃって(笑)あっ ここには来ますからね♪ウフ

どうしたん?

私はてっきり、千遥のヤツDSにハマって更新してないんだぜ!って思ってたのに、違うの?
自分探しの旅ってなんだ!?
妄想がとまらなくなるやん(笑)
あははっ!追い越す車には私も思う時がある。
私の場合は、きっと身内が危篤で急いでるのよ!とか(笑)
ほんまに元気ならいいんだけど...
またおいでね~

だいなし~

せっかく父を思って涙し、妄想はヒートアップしたというのに~
俺はああいうの嫌いなんだよっ!
だってさ^▽^泣き損じゃんか~!!
弁当食ってたおじさんも何だかムシャムシャ食べちゃいけないような雰囲気を感じたのかしらねぇ…
もしかしたらおじさんも妄想好きで…
「あぁ、都会での生活に疲れた女性が
数々の思い出を回想しながら涙をこぼしている…
いや、もしかしたら都会で無一文になって
田舎へ帰る所なのでは…
お腹がすいて、今まさに俺の食ってる弁当の匂いで悲しくなってしまったのでは…
いやいや…もしかしたらこの人はメーテル…いやいや…」
ってな感じで首をかしげていたのかもしれないっ!
あぁ~私も妄想好きだわねぇ…

思い出した

私も一度試験に落ちたことあるんだけど^^;
その時のことを思い出してしまったよ(>_<)
落ちた時のショックはもちろんだけど
親は私をどんなふうに迎え入れてくれるのか、って考えちゃうんだよね・・・。
でも一人の中年サラリーマンに父親の姿を重ねるところなんて
本当にすみれさんらしいわ(^^;)
その人、さぞかし弁当食べにくかったことでしょう(笑)

隣で泣かれたらお弁当も食べにくいよね~。途中から味もわからなくなったでしょうね。
私もそのサラリーマンのほうもすみれさん見て妄想しまくってたと思うよ。
なんだか読んでてうちの父親のこと思い出してしまった。私もおこられてばっかりだったからね~

ははは

言うねぇ。お父さん(笑)
私はガツガツと弁当食べてる人見ると妙に切なくなります。うちの父親は自営なんで家で食べるから父親の事は思い出さないんだけど、その代わり旦那を思い出すよ。
あ~、うちの父ちゃんもあんな栄養のないもん食ってんのかなぁ?って。ほんで大概そういう日は御馳走食っとる(笑)
サラリーマンには弱いママ子です。

おかんさんへ

ちょっと!ちょっと!
妄想にピ~ッ!v-358
私18歳!18歳!ピチピチ!
都会に疲れてない~!夢いっぱいだから(笑)無一文になるのはその数年後やし(なったんかいっ!!)
でもメーテルってのは、なかなかいい線いってるね。うん。

ゆきこさんへ

はい...とても食べにくそうでした
余計に気の毒やっちゅうねん。
今日、変な女の隣でさ~
って家族団欒で笑っていて欲しい!
私の密かな願いです。

かずさんへ

東北生まれの東北育ちのはずの父なんだけど、江戸っ子調の話し方なのよ!もちろん方言は混じるけど
イントネーションは東京風。
とても変な父でした。
母がアスペだと言ってるから私は母似?と思われそうですが、私の性格は父とそっくりなのです
母は、ノーマルな人でしたから。
でもアスペ(笑)

ママ子さんへ

あ!ふかした芋...!
ごめん、まだ笑ってます。
そうそう、ガツガツは切ないのだ。
妙に妄想をかりたてるのだ。
旦那さんに対して妄想を...
あ~顔が浮かばん...断念。
でも若い人のガツガツはオッケ~だよね~

ここにも妄想好きが・・・

すみれさん、あぶないよ~
怖いよ~と書きたいとこですが・・・
ここにも一人あなたのお仲間が・・・
それにしても、あのおじさん涙の訳が自分だなんて夢にも思わなかっただろうね(笑)

タルトさんへ

ここには危ない人がゴロゴロ...(爆)
でも、ほんま!基本はそれよね。
おじさん、自分を見て泣かれてたなんて、このブログを見ない限り
絶対に気がつかないよ。
見てるかな?おじさん(笑)

もしかして・・・

そのおじさんには、今24歳になる綺麗な娘さんがいて、その人はOLさんで、趣味はネットなのよね・・・
で、すみれさんとこに、ちょくちょく来てて山伏でバカウケしたのよ。
そいでもって、今日この記事を見て、それが自分の父親とも知らずに
「このおじさん、日本のどこかにいるのよね♪不思議だわ・・・」
なんて思っていたりしてv-12

タルトさんへ

あ...あなた筋金入りの妄想好きじゃないの!24歳のOLなんて、その道のプロの妄想だわ(笑)
でもさ~偶然でもそういうことってあるから人生って怖いのよ。
あのおじさんと私も、1度会っただけなのに今でも覚えてるってことは
前世で夫婦だったとかさ(爆)
あ~おまえさん...こんなにわびしい食事を...って。
どこまで膨らむ!妄想劇場。

しかし・・・

いつもおもしろいね。(* ̄m ̄) ププッ

ぴよこさんへ

いや...ぴよこさんの方も
(* ̄m ̄) クックッ
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