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父との別れ 3

雪の福島空港に
迎えに来てくれた妹は
普段と変わらない様子だった。

車の中で、誰かからの電話を
受けた妹が
私の存在を気にして話にくそうにしているのを見て
私は父がもう亡くなっているのだと
悟った。


覚悟はしていた。


コンビニに寄ってもらい
雪が降る中震える手で
煙草を吸った。

数年ぶりに吸う煙草は
ほんの少し、気持ちを落ちつけてくれたような気がした。


車が動き出すと
妹が

お父さん、亡くなったよ。


と、一言だけ呟く。



後部座席でいきなり
マルとモモが泣きじゃくる。


うん。 そっか。
何時に?


父は、私が荷物をまとめている間
母の電話から間も無く亡くなっていた。


どっちにしろ、間に合わなかった。
私がもし、地元に住んでいても
到底間に合わなかった。

だから、大丈夫。

約20年。20年も父は病と闘い続けた。
最期は、肺炎で呼吸もままならず
常に酸素を持ち歩く生活だった。


安らかな最期だったと聞いて
私は、これで良かったのだと
言い聞かせた。

大丈夫。


11月に私が送ったメッセージが
最期のメッセージとなった。
一つだけでも感謝の気持ちを
伝えられたこと、それが私を
支えてくれた。




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