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手紙の下書き

担当の先生方へ

いつもお世話になっております。
河嶋モモは、現在 広汎性発達障害と診断されており
全般的に、高機能自閉症とも言えるレベルではあるようですが
知的レベルは 軽度の知的障害を伴い 多くの面で周囲の支援を
必要としております。
(具体的にどのような支援が必要かは別紙にてお願いさせて
いただきます。)

入学して、3年が経ちますが
友達との関わり、先生方のご尽力のお陰もあり
大きな成長を遂げていることに、親として感謝の気持ちでいっぱいです。
特に限られた人数と時間の中で、いかに適切な支援ができるか
考えてくださり、モモが安心して学校へ通えるように
環境を整えてくださっていること、先の見えないことに不安を覚える
モモに対し、様々な工夫を凝らしてくださっていたことは
重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。

さて、この三年間で私が感じたことですが
先生方と、私が思う支援のズレと モモの能力に対し
先生方が、もしかすると諦めに似た感覚を持っていらっしゃったのでは
ないかという点です。

もちろん、“出来ないこと“は、一般の子供達より多いと思います。
しかし、“時間がかかっても必ずできること“の方が
“出来ないこと”よりも必ず多くあることを 
どうかご理解していただきたく思います。

今のところ、努力しても出来ないことは
算数では、時計と長さの単元で
それらも、日々少しずつ 理解を進めている途中ですので
時間がかかっても、理解できる範囲であると考えております。
九九も、掛け算も、割り算も工夫次第で理解することが出来
一度 確実に覚えれば、スピードも正確性も一般のお子さんと
遜色ないレベルになる(それ以上になる場合も)事もあります

ひとつ、具体例を挙げると このような出来事がありました。

モモはクラスで一人だけ大縄に入れなかったそうです。
先生は、子供達にどうしたらいいか問いかけてくださいました。

すると、子供達は

モモちゃんが、縄を回す前に縄の上で待機していて
跳び始めたら、みんなが入っていく

という方法を考えてくれました。

みんなで大縄を跳ぶことが出来、すごく充実した時間だったと思われます。

私は、そのお話を伺って嬉しい反面...
本人は、それで本当に嬉しかったのだろうか?
そもそも、本当に跳べないのだろうかと少々疑問を感じました。
その方法は、決して悪い方法ではないと思いますが
最終手段のような気がしてなりません。

週末に、大縄を買いに出かけ 家族で試してみました。
2、3度跳んでいる姿を見ると
どこに跳べない原因があるかわかりました。
それは、2歳上の姉もすぐに気付いたことで

“縄の手前で跳んでしまう“ という単純なものでした。

では、何故 縄の手前で跳んでしまうのでしょうか?

原因は考えられる範囲で2つです。

1. 縄に引っかかるのではないか?痛いのではないか?という恐怖
2. 縄と自分の距離感が掴めない(空間認知が弱い特性があるため)



それに対し、縄の真ん中にあたる地面にモモが入れるほどの丸を描き

この中に入るようにやってみてね。

と指示を出すと、自分がこれからする行動に対し
少しだけ先が読めること
(自閉症特有の、見通しがつかないものへの恐怖や嫌悪感です)

で安心感が生まれ
尚且つ、苦手な距離感も克服できるという結果になりました。
その後、タイミングの練習を何度かすると
スムーズに跳ぶことができるようになりました。

T先生のお話によると、モモはあやとびを30回以上も
跳べるようです。
未だに、学校で大縄に入れないようですが
家では、スムーズに跳べること。
縄跳びが苦手ではないこと。

よって、“何か“ 決定的な理由があるはずです。

1つの例として この出来事を挙げたのには
この出来事が、すべての基本になっていると私が感じているからです。

1. 先生方は、モモが跳べないと決め付けてはいらっしゃらないでしょうか?

□ クラスの中の跳べないたった一人の子にそこまで時間を割く余裕が無い
□ 障害児であるということで、出来なくても仕方が無い
□ もともと、運動は得意ではないから無理だろうと諦めている
□ 面倒くさい。みんなが楽しく出来れば、その時間だけ無事に過ぎれば良い

これは、今回のことだけではなく
学習、コミュニケーション、様々な場面で このようなお考えが
無意識のうちに現れることはあるのではないかと、思っています。



どうか、諦めないでください。決め付けないでください。
どうか、こんな出来の悪い子供にでも可能性があることを
理解してください。

2.原因には気付かれなかったのか?

□ “出来なくても仕方がない”が先行して原因を探るに至らなかった
□ やはり、そこまで時間をかける余裕がなかった
□ クラス担任は、特学在籍の子供にそこまで時間をかけられない
□ そもそも、考えても原因には気付かれなかった

これには、様々な事情が深く絡んでいると思います。
やはり、どこかに出来なくても仕方が無いという気持ちが
あったこと、支援級の子供は、支援級の先生が...
支援級の先生には、その時に担当していた先生が...
という “たらい回し感覚”が どこかにあるように思えてなりません。

入学時から感じていたことですが、先生方の
発達障害に関しての知識が、あまりにも乏しいと感じます。
もし、原因がわからなかったとしても
発達障害の知識があれば、すぐに
見通しのつかないことへの恐怖や、空間認知の弱さについて
結びつけることが出来たと思います。
また、もし 発達障害に関して知識がなかったにせよ
担当の先生が変わるたびにお渡しするモモの特性や
入学時からの申し送りで、ご理解できる範囲だったのではないかと
残念に思っております。

今や、発達障害と診断される子供達は爆発的に増えており
発達障害に気付かずに、日々 違和感を抱えて生活している
子供達は、もしかしたらそれ以上存在するかもしれません。
そのような状況で、友人のお子さんが発達障害だと診断されたので
自分も、その障害について勉強したい。という健常児を持つお母さん方も
数多くいらっしゃいます。

実際に、発達障害の子供、その予備軍と毎日関わる先生方には
もっと、多くの知識を持ち合わせ 
何よりも、発達障害や健常者関係なく
一人、一人の特性を見極めること、それに応じた適切な指導を
切に願うばかりでございます。

どんな子供の行動にも、理由があります。
その理由を見極めるには、先生方は忙しすぎるかもしれません。
でも、子供達にとっては、一生に一度だけの小学校です。
そして、子供達にとってはたった一人の先生です。
クラスメイトの名前を忘れても、先生の名前を忘れることはありません。

一介の母親が、このようなことを偉そうにお願い申し上げること
大変、申し訳なく思います。

担任のS先生、特学のT先生には、モモを可愛がってくださり
たくさんの愛情を受けたことを深く感謝しております。
特に、S先生には 新任の先生ということで 余計なことは
何も言わずに、お任せしてみようと私が判断し、話し合いの機会を
作ることを怠ってしまったことは、私の責任です。
お二人には、多少の支援に対する考え方のズレは感じたものの
その他の不満は一切ございません。
今回、例として挙げた出来事も すべての基本となる出来事のように
私の方で感じたもので使わせていただきましたが
先生個人に対する疑問ではなく、担当された全ての先生方に当てはまることでは
ないかと思っております。

もし、私の思い過ごしだったり、間違った見解であると思われましたら
どうぞ、遠慮なく指摘して下さいませ。
私のほうでも、誤解だと気付く事例があれば 嬉しく思いますし
即刻考えを正す所存でございます。


別用紙にて 教科別の支援方法
(出来れば来年に向けて先生方と一緒に作成したく思っております。)

その他のお願いについて箇条書きで同封いたします。

どうぞ、よろしくお願いいたします。


                          平成22年 2月22日
                          

                          河嶋すみれ





先生に具体的な例を挙げた手紙をお渡しすることになりました。
この表現でよいものか、もっと良い言い方があるのか
ちょっと考えております。
もし、お気づきの点があり教えてくださってもいいよ!と
思う方は、どうぞ教えてください。

それと、15日にいただいたコメント?だったかな?
私、鍵コメントだとばかり勘違いしてしまい
お返事が漏れていました!!
本当にすみませんでした。
お返事書いてありますので、遅くなりましたがご覧くださいませ。




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非公開コメント

No title

すみれさん、こんにちは。以前から訪問させていただいていたのですが、初コメントです。ひまわりと申します。
先生へのお便り、とってもココロに響きました。

うちの息子も3年生です。
「あきらめないで、決め付けないで」私自身の心にもとめておきます。

素敵なお便りをのせていただいてありがとうございました。
私はバッチリ!だと思います。

脱帽

わ・・・・・・私にはこんなにも素晴らしい手紙は書けません。

静だけど熱い思いのあふれる内容だと思います(*´ェ`*)ぽっ

ひまわりさんへ

> すみれさん、こんにちは。以前から訪問させていただいていたのですが、初コメントです。

ひまわりさん、こんばんは~
携帯に入って来たコメントを拝見して
あら?ひまわりさん...はじめてじゃないはず...
と一瞬思いましたが、もう一人のひまわりさんは
確か娘さんでした。
はじめましてですね~!!


表現がキツすぎやしないか
昨日は、これを書きながら全く眠れなくて
不安で仕方がなかったのですが
そう言っていただけて嬉しいです。
ありがとうございます。

@千成さんへ

> わ・・・・・・私にはこんなにも素晴らしい手紙は書けません。

千成さん、褒めすぎ!
千成さんの表現の豊かさ知ってるもんね。

でも、ありがとう。褒めてくれて。

上の方のコメントにも書いたけれど
ほんま不安で眠れなかったから
ちょっと、ホッとしました。
伝わればいいな。

No title

いやはや、流石でございます!!
この高い分析力・文章力…
私には到底真似出来ません

こちらにいらっしゃる多くの方々が
この手紙を参考にされると思います
現に私も数年前
すみれさんの文章を参考に
先生方へ手紙を書きましたから
(その節はありがとうございました)

これで伝わらないわけがない!
いや、きっと想いは届きますよ!!
本当にお疲れ様でした!!!
ゆっくり脳ミソ休めてくださいね~

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

すみれさんへ

何度も何度も読みました。すみれさんの気持ちが冷静に書いてあると思います。
宿題の事は別紙で書くんですか?
渡すときに、「これを書き上げてから、不安で不安で全然眠れませんでした!!!」と言えば気持ち倍増だと思います。
私まで緊張してきました。
いってらっしゃい!!!!!です。


あん&こむさんへ

ああ…!あの文章お役に立ててくださってたんですね。 あれ、懐かしいですね… あの時の皆さんのアドバイス とても懐かしく思い出します。
パソコンでのやり取りながら 間違いなく私の人生で人の温かさを感じた数少ない瞬間でした。 (実はあなたに頂いた詩も一生の宝物。)

忙しくて今も携帯からの返事なのですが
今日 明日中に他の文書も公開します。 1人でもお役に立ててくだされば嬉しく思います。

褒めてもらえて嬉しかったです。どうもありがとう。

鍵コメ様

コメント拝見いたしました。 どうもありがとうございます。 もっと喋りたい(笑) けど 鍵コメの返事は自粛中なので我慢します(笑)

まりさんへ

私も何度もまりさんのコメント拝見しました。 すごく温かくて 勇気が出ました。 眠れなかった事伝えられないと思っていたけれど、 和やかな雰囲気だったので
自分がこの手紙を渡す事に関してすごく迷っていた事も伝える事ができました。言いながらまりさんの事思い出しました。
詳しくはまた記事にて
お知らせしますね。
ありがとうございました。
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