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いつものコスプレ

私は、22歳で結婚した。初めに伝えておくが、

ヤンキーではない


マルが授かるまで4年。
(私は子宮内膜症で、不妊治療してました)

その4年間は、友達も出来ず職場と家の往復だったが
旦那の妹が、私の2つ歳下でよき私の遊び相手となってくれた。

近くに住んでいたので、旦那の留守の時に泊まりにきてくれたり
しょっちゅう遊びに来てくれていた。
彼女はお笑い好きで、話も上手。
妄想好きで、二人で妄想しては機関銃のように話していた。

いつの頃からか
遊びに来た彼女を私が面白おかしくお迎えするのが定番になっていた。
凝り性で、暇だった私は一日中

「今度のネタは何にしよう...」と考えていた。

ある日、そのような事を考えながら駅に着き

踏み切りの前に立つと
踏み切りの向こう側の岩に


山伏がいた



岩のうえに腰掛けて、汗を拭く山伏。



まっ..まぶしいっ!


山伏は輝いていた。

次は、山伏で行こう!

私に迷いはなかった。
岩に座り汗を拭く山伏...これは、よい作品ができそうだ。

妹が来る週末までに
私は紙で岩を作り、小さな椅子に貼り付け

山伏の頭に載っている小さな帽子もフェルトで作り

肩からぶら下がっている
ポンポンのようなものもビニール紐で作った。

衣装は、上は着物の肌着。下は白い生地を簡単に縫い合わせて
モンペのようなモノを作った。

そして、白い足袋を履き、足首には包帯をグルグルと巻いた。


準備は万端。






yamabu.gif








私は恐ろしいほど、山伏だった







「もうすぐ行くね!」

電話があった。

実は電話が来る前には着替えていたので
あとは、玄関で岩の椅子に座り汗を拭けばいいだけだった。

私の心は躍っていた。

どんな顔するだろう...
絶対に外すとは思えなかった。

私にとって、最高のコスプレネタだった。

階段を上る音が近づいてくる。

私の鼓動は高まった。
ちょっと震えた。

そして、馬鹿みたいな自分に吹き出しそうになるのを必死に抑えていた。

「ピンポ~ン」

幕は上がった。

この一週間の私の全てを出し切らなければ!



開いてますぞ!どうぞ...


男の声色を使い、できるだけ厳かに言った。

私の声は低い。かなりの出来栄えだったに違いない。


こんにちは~



ドアが開き、声が聞こえた瞬間...私は急いで逃げようとした。



新聞の勧誘だったのだ


遅かった...。
もう、どうしようもなかった。

新聞屋は

明らかに目を見開いたが

何事もなかったように

「来年からの契約、お願いしますよ~」

と、山伏に言ってきた。



私は動揺を隠せなかったが

妹と鉢合わせになると一週間の努力が無駄になるので


主人に相談してみないとわからないし


もう、お客さんがくるので時間がないことを伝えた。


(そのふざけた格好で、主人もお客もないもんだ)



新聞屋は、引かなかった。





他に、どこか考えてる



新聞あるんですか?




山伏にしつこく契約を迫る。






とにかく、今日は...



本当に忙しいんです




この辺だっただろうか...上に住むおばちゃんが、階段を降りて来た。

うちの玄関が全開だったので、新聞屋のおやじと話す山伏の姿が
視野に入り、不思議に思ったのだろう...

そのまま少しバックして、また確認の為にこっちを
覗き込んでいる。

私は急いで玄関の脇のトイレ側に隠れて、おばちゃんが
通りすぎるのを待った。

再び玄関に

もう!今日は無理ですから!

と...強めの口調で戻って来たとき、

新聞屋の後ろに妹が立っていた

妹は山伏を見るや否や、その場に崩れ落ちて笑い転げた。
その笑い声はマンション中に響き渡り、隣の棟の人が
何件も、笑い声の犯人をみつけようとベランダに飛び出してきたり、
窓を開け身を乗り出し、キョロキョロ見渡した程すごいものだった。

笑っている妹を見て、私までどうしようもなく可笑しくなってきた。

すみれさん、その格好で

なに普通に話してんの~??



ますます笑い転げる妹。

私もうずくまり、泣きながら

もう話すことが出来ないくらい笑っていた。

新聞屋は、しばらく様子を見ていたがいつの間にか消えていた。
そして、そのおっちゃんは二度と勧誘に来ることはなかった。




追記

続きものの記事を書いている途中ですが
現在、アクセスの多い、反響があった記事を
カテゴリーにまとめています。
何卒、ご了承くださいませ。


テーマ : 発達障害
ジャンル : 福祉・ボランティア

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さすがの私も

せいぜい、カラフルな子ども 向けの生地の和服のコスプレとヅラ(桂です……いや、カツラですw)を装備し、地獄少女”閻魔あい”のコスプレをして、勧善懲悪調のスタンスの「法で裁けぬ、晴らせぬ怨みを依頼者から引き受け成敗する」という女装のたけ(閻魔あい)が「いっぺん、死んでみる?」と言うとかw
笑えないし(>_<)

たけさんへ

たけさん、こんばんは~。
私のは、コスプレというより
変装...いや、仮装に近いですね。
アニメには、あまり詳しくないのですよ~~~。
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