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忘れ物キングになった日 最終回

どんな顔をして戻ったらいいのかわからなくて

途中でワンワン泣いていた私だったが


なぜか、3度目に家に着いたときには笑いがこみ上げてきた。

泣いてスッキリしたのかな....もうどうにでもなれ!って
ふっ切れたのだと思う。

とりあえず、インターホンを ピンポンピンポン鳴らして
ちょっと低めの声を出して


郵便で~~~す♪


と言ってみた。 試しに....




母は、もう ほとほと呆れてしまったのだろう
なぜか、半笑いで応対してきた。




母が、半笑いと来たら、もうこっちのものだ。
(すぐに調子に乗る...)
ちょっとおちゃらけながら、ジャジャーーーーン!!と
登場してみたら、母が笑いながら怒っているではないか!




take5.jpg




やばい.... これは 最もマズイ展開かもしれない。

母が、このような時は かなりのレベルの怒りをチャージしている状態。




今すぐ、車に 乗りなさい!!

忘れ物を持っていったのか、それとも持っていく暇もなく
母に、車に乗せられたのかは覚えていない。

学校では、すでに 給食が始まっていた。



母が、熱い男を呼び出し 何かを話したようだ。

シュンとなった大男は、大好きな揚げパンも喉に通らない様子。






その日を最後に、忘れ物を取りに帰るという罰がなくなった。
クラスではたちまち
熱い男がすみれのか~ちゃんに怒られたからだ~!!
と噂がたち、 私の母は、たちまち時の人となった。

ある男子Aの家庭では

さすがすみれのか~ちゃんは元教師だけある!
あの熱い男をやりこめるんだがらぁ.....


と、褒められ

ある女子Aの家庭では

忘れ物をしたすみれが悪い!罰を受けるのは当然なのに
先生に向って、親がしゃしゃり出て意見するなど
とんでもない! 甘やかしすぎだ!

と、非難され


その話題は、小さな集落にあっという間に知れ渡ることとなり

何度も言うが、滅多に忘れ物をすることがなかった私
1日に3回、家に取りに戻らされたという衝撃の情報と共にそれは
集落を駆け巡ったのだ。

当然、 登校の途中で出会った軽トラの中から
知らないオヤジに、いきなり

おい! すみれ 忘れ物はないな?
と、声をかけられたり

同級生のMちゃんのお母さんも、わざわざ登校途中の私を待ち伏せて

ヒソヒソ声で

何か忘れてたら 今のうちよ!
おばちゃん、貸してあげるから、言いなさい!




いやいやいやいや!!

みんな、おかしいでしょ!

私、おっちゃんのこと知らないし、ってか誰!?

Mちゃんのお母さん!

そう言ってくれるのは非常に親切だとは思うけれど

Mちゃんの方が、断然忘れ物多いですから~~~!!!




私が、学校で1番落ち着きが無く、先生にしょっちゅう体罰を受け
高学年だというのに、大声で歌いながら歩いていたり
それこそ、大声で泣きながら歩いてみたり
ちょっと....かなり 変わった子であることは
周知の事実であった為に


1.すみれが忘れ物を3度も取りに行かされた

2.すみれの母が、学校へ乗り込みその罰を廃止させた。

という 条件が揃っただけで

私は、毎日毎日忘れ物ばかりしているくせに
先生に向って逆切れし
親に甘やかされている どうしようもない生徒である

というような レッテルを貼られてしまったのだろう。

いや、実際にそこまで酷いことは言われていなかったにせよ

この事件は、あまりにも衝撃で そしてあまりにも有名になりすぎて

すみれ=忘れ物キング(←なぜかキング)

という連想が、人々に浮かぶのは本能として
仕方がないことだとも言える。


風邪をひいて、鼻の調子が悪かった男子の鼻が

息を吸い込んだ拍子に、ピーッ と音をたててしまったばかりに

その日を境に ”ハナピ”という
非常に不本意極まりないニックネームを付けられ(ブラピみたいだ)
未だに、ハナピは今 市役所の○課にいるよ~!
なんて話題になっているくらいなのだから


すみれ=忘れ物キング
の連想くらいは、仕方がないことなのかもしれない。


結婚で地元を離れる際に、私は、熱い男のお宅へ挨拶へ行った。
熱い男は、私を 歴代の生徒の中で一番のおっちょこちょいで
大変に手こずった生徒だと言った。

私の奇行は数知れず、いちいち覚えていられないほどだが
私の母に2度怒られたことは、ハッキリと覚えていると言っていた。
(その内の1度はここに)


体罰も、何でも結構。
そのことについては、むしろ こちらからお願いしたいくらいだ。

しかし、給食を食べさせないのはいけない。
吹雪の中を3度も戻らせるのは、明らかにやり過ぎである。
というようなことを諭されたと言っていた。

ただがむしゃらに 自分の指導を押し付けていたが
確かに、行き過ぎた面もあり それを指摘してくれる
人間がいたことは、恵まれていた。と彼は言った。




そして、昨年の年賀状には こう記されていた。



すみれさん、モンスターにはなっていませんよね!?
あなたのお母さんのように、ポイントを的確に伝えるように..
必ず、伝わります! 教師を信じて!
先生も人間ですヨ。



なんじゃ、このメッセージは!(爆)
私が、モンスターになっていそうだと思ったのか?
それとも、自分がモンスターに困っているのか?

きっと困っているんだろうな。
容易に想像できるのが怖い。






テーマ : 発達障害
ジャンル : 福祉・ボランティア

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No title

本気の批判はグッと飲み込んで…

ラ、ラスボス強ぇぇぇぇぇっ!!!!
熱い男なんて、雑魚同然!!
すっきりした~~~~!!


で、ハナピくんで思い出したんですが
クラスに苗字が同じ男子が二人いて
(仮に、河嶋けんじ君と河嶋たかし君としましょう)
けんじ君は「けんじ」と呼ばれていたのに
たかし君は「(た)」と呼ばれていた…

黒板に日直の名前を書いたりする時に
「河嶋(た)」って書くでしょ?
そう、たかし君はいつの間にやらみんなに
「かっこた」
と呼ばれるようになったのでした

なんて短絡的な中坊だったんだぁ!!

あん&こむさんへ

やだなあ...その愛のないあだ名。
うちの旦那の”馬”よりも
適当やん。
ほんま、あだ名って短絡的だよね
で、短絡的であるほど定着しちゃうのね!なぜか...

さすが、うちのかーちゃんだよ。
一発でのしちゃったよ。
ちなみに....
熱い男は、うちの母に弁当作って
もらってました。

No title

すみれさん、お久しぶりです!
忘れ物キングシリーズ、毎回すごい楽しみにしておりました♪

確かに吹雪の中3回も・・・は、やりすぎですね(苦笑)すみれさんのお母さん、あっぱれ!!

でも、すごく良い先生ですよね~。
是非こういう先生に当たりたいものです。(吹雪の中・・・は勘弁だが・笑)
去年の息子の担任が近いものがありましたが、やっぱりこういう先生はなかなかおりませんな。

今でも交流があるだなんて、素敵です(*^_^*)

No title

すみれさ~ん!!感動しました。
お母さんも熱い男も、すごくステキです。
厳しいだけじゃなくて、優しさもある。
言うべき事はきちんと言うお母さん。
反省すべき事はきちんと反省する熱い男。
うん、ステキ!最高!
お母さんと熱い男の深くて熱くて厳しくて優しい愛情で
育まれたすみれさんのオーラはパソコン経由でも伝わります!
私もお母さん&熱い男みたいになりたいです。

あぁ…しあわせ~♪

ラスボス、サイコー!!
ながーい、ながーい一日だったね(笑)

毎回、毎回、ウキウキ、ワクワクして読みました。
ラスボスはやっぱり、強かったのね~♪

やだな~もう、
読みながら、笑き泣きしちゃったよ~

すみれワールドは、いつもあったかいな。

…熱い男…絶対、モンスターに悩まされてるな…
うん…。

No title

お母さん、かっこええ!
胸がスカッとしちゃった!←批判じゃないからね~v-356

あだ名と言えば、、

小学校のときにクラスメイトの女の子が給食後に

「ああ、もうまんぷくだ~!」と言ったら その後その子のあだなは「まんぷく」になってしまったっけ。

中学の時は苗字が「う○の」君という子が「うんこ」とか「うんこっこ」と呼ばれていたわ(私も抵抗無く呼んでいた!

夫も良く話してくれるけど、鼻からヨーグルトが出ちゃった女子に「ハナグルト」ってあだ名がついたとかさ~。

ちなみに・・私は小中は「おごじょ」「おそこ」「おたま」「おにょ」「うしぱんだ」でした。
高校の時も何かあったけど忘れてしまった~。

前回の投稿で、アンニュイだったのは、熱い男ひでえ!!と拳を振りかけたのですが…
ラスボスの喝でスカッとしました。
母は強い。熱い男も目が醒めたんでしょうね
ラストの一話で、熱い男は良い先生に為ったんだなあ、だからすみれさんは批判ご容赦、って注意書きをされたのですね。
良い話だな。

すごい綺麗な終わり方!

本当に忘れてたのは、そんな人情なのでしょうか……?

なでし子さんへ

なでし子さん、ほんまに~ほんまにお久しぶりです~!!
コメントありがとうございます。


> 忘れ物キングシリーズ、毎回すごい楽しみにしておりました♪


わおー!!嬉しいです。
途中で投げ出したくなってて(笑)きっと誰も楽しみになんか
してないだろうし~ なんて思ってたので
書いてよかったです。ほんま...


> でも、すごく良い先生ですよね~。
> 是非こういう先生に当たりたいものです。(吹雪の中・・・は勘弁だが・笑)
> 去年の息子の担任が近いものがありましたが、やっぱりこういう先生はなかなかおりませんな。

なでし子さん、これは無理だ~
恐らく、熱い男本人も、当時のやり方そのまんまは
出来ていないはず。
僻地の学校ばかりを渡り歩いて、出世する気はないみたいなので
未だに、それに近いことはしていそうなニオイはプンプンだけれど。
で...実際 これが担任だったら....
即モンスターだわね....私(爆) ←冗談

>
> 今でも交流があるだなんて、素敵です(*^_^*)

最初の教え子で3年間も受け持ってたからね。
一クラスしかなかったし.....
軍隊みたいな、異常に過酷な環境での絆だから
すごく強いです。


絢未さんへ


絢未さん、コメントありがとうございます。

途中で、やめちゃおうとしたけど
最後まで書いてよかったです。
喜んでいただけて、私も嬉しいです。

> すみれさ~ん!!感動しました。
> お母さんも熱い男も、すごくステキです。


ふふふ。 この忘れ物の記事では
熱い男には、いい所が一つもないから
それでちょっと、書きたくなくなっちゃったってのも
あるんだけど、この男の馬鹿馬鹿しいほどの
情熱と、隠された優しさを汲み取っていただけたようで
なによりです。


> 言うべき事はきちんと言うお母さん。

へえ...そうなんすよ。
母は、私に関して 先生にもっと叩け!
いくら叩いても構わない!
と常日頃言っておりまして
あの子は、怒らないとダメな子だからと
言っていました。
先生に叩かれたなんて言ったら
逆に、何をしたんだ!? って怒られるので
言えませんでしたよ
(ってか、昭和ってたいていそんな家庭が多かったのではないかにゃ~)
それが、こんなことを言ってくれるなんてね。
熱い男がよっぽど、鬼か悪魔だったってことですね(笑)

小手先じゃないのよ。
みんなが全力。

私は、極端から極端に走るタイプで、刺激も強くないと効かない。
激しい子だったから、やっぱりそれに見合った激しい教育も
必要だったのだと 思うんですよね。
それを与えるためには、大人たちも大変ですけどね。
母にも、熱い男にも そんな環境を与えてくれて
全力で付き合ってくれたことに感謝しています。

幸歩さんへ

幸歩さん、コメントありがとうございます~

頑張って、最後まで書かせていただきました。
途中で、熱い男がすごい悪者に思えてしまうのが
気になったのですが、で、実際最後まで悪かったのですが(笑)
私が、言いたかったこと 伝わったみたいで
すごく嬉しかったです。

> ながーい、ながーい一日だったね(笑)

ええええ。
子供の時の 時間の感覚は今の数倍長かったし。
とても長かったと思います。
当時の冬は、本当に厳しいものだったし。
それが余計に、記憶を鮮明に蘇らせます。

>
> 毎回、毎回、ウキウキ、ワクワクして読みました。


あはは。 ありがと~
あの頃の私は、この話で日本の何人かの方々に
喜んでもらえてるなんて、想像もできなかったよね~
いいネタもってるねえ! と言ってやりたいわ。

> ラスボスはやっぱり、強かったのね~♪

うちのおかあちゃん....強いです。
昔の母を知らない人は、穏やかな上品なおとなしい人と
思っているようですが怖いっす。
この歳になっても、一番怖い存在かな。母が。

> すみれワールドは、いつもあったかいな。

この褒め言葉、最高に嬉しいかもです。
私までなんや知らんけど、このコメント読んで
ほっこりしてしまったわ~
ありがとう!!

>
> …熱い男…絶対、モンスターに悩まされてるな…
> うん…。


確定だよね!(笑)

ぴよこちゃんへ

ぴよこね~さん、ありがとう。



> お母さん、かっこええ!
> 胸がスカッとしちゃった!←批判じゃないからね~v-356

いいのいいの!!
悪口は大歓迎よ! あの男は、ほんまにやり過ぎたんだから!
私が丈夫でよかったのさ。
これが、弱い子だったら、途中でどうなってたか....
自分で、3往復してみたらいいんだよっ!!
できないくせに! って、未だに ムカムカする瞬間はあるの(爆)

> 「ああ、もうまんぷくだ~!」と言ったら その後その子のあだなは「まんぷく」になってしまったっけ。


満腹って、古風な表現だもんね(笑) 
きっと、その子の家は核家族じゃなかった可能性が...
太ってたら、ちょっとシャレにならないあだ名だねえ~


>
> 中学の時は苗字が「う○の」君という子が「うんこ」とか「うんこっこ」と呼ばれていたわ(私も抵抗無く呼んでいた!

もう、本人 早い段階で諦めるしかないよね....
もう普通に返事しちゃうしかないわ。

>
> 夫も良く話してくれるけど、鼻からヨーグルトが出ちゃった女子に「ハナグルト」ってあだ名がついたとかさ~。
>

そう!これなのよ。
夫もよく話してくれる ってのがミソ!
こうやって、学生時代の短絡的なあだ名って
自分の知らないところで、未だに生きてるのよ。
本名覚えてないけど、あだ名は忘れないの。
そのあだ名にまつわるエピソードも!!
ああ....私はなんて言われてるのか~!!(爆)


> ちなみに・・私は小中は「おごじょ」「おそこ」「おたま」「おにょ」「うしぱんだ」でした。


なんで、ほとんどのあだ名に ”お”が付いてる?
敬語か!?


うしぱんだは、嫌だ!
めちゃ嫌だ!

綾織さんへ


綾織さん、コメントありがとうございま~す。


> 前回の投稿で、アンニュイだったのは、熱い男ひでえ!!と拳を振りかけたのですが…

あはは。 わたし まったく読み取れなくて
どうお返事したらよいやら、考えましたよ~ん。

> ラスボスの喝でスカッとしました。

やっぱり、ラスボスだったのね。
偶然、文字通りのラスボスになってる~
って、自分で気付いて笑ってしまいましたよ。


> ラストの一話で、熱い男は良い先生に為ったんだなあ、だからすみれさんは批判ご容赦、って注意書きをされたのですね。


これがね~ 説明難しいんだけど
この先生、基本的にこんな感じで無茶苦茶なんですよ。
あんまりいい奴じゃないかも。
クラスに1人いたガキ大将.... ああ ジャイアン系。
ものすげ~威張ってます。
だから、わたしたち いっつも 悪口言ってた。
でもね、過去記事読んでもらったらわかるんだけど
それ以上に、いい所もあって
”生徒と関わってあげる”というよりは
自分から進んで、一番盛り上がって関わることを
楽しむ先生だったのが、みんなに慕われた所かな。
よく遊んだよ。授業の思い出がほとんどないくらい。

たけさんへ

たけさん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
ええ。この先生には 色んな”情”をいただいて
今に至ります。
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