ネクラな前フリ
2007.03.12
この記事より「ネクラ三部作」でお送りします。多少、今までの記事に重複する部分があると思いますが
読んでいただけると幸いです。
お笑い記事しか読みたくない方はスルーしてくださいませ。
ブログを開設したきっかけは、娘のモモが
広汎性発達障害との診断を受けた事がきっかけでした。
私は、モモに何らかの障害があることに
彼女が2ヶ月か3ヶ月の乳児の頃には気がついていました。
とにかく寝ている以外は泣き続け、私が抱こうとしても
抱かせてくれませんでした。
診断を受けたのが5歳の時でしたので
5年間私は、モヤモヤとした気持ちで過ごすことになりました。
病院へ診断に行こうとしても、保健センターや療育の先生
発達心理の先生は、その必要がないことと多少の発達の遅れや
こだわりがあるものの、発達障害とは違う事を力説しました。
5歳になって、周囲の声を無視して私は病院へ連れて行きました。
先生はひと目見て、モモに障害がある事を告げました。
幼稚園にその事を伝えると、幼稚園の先生も
その診断に疑問をもったのか、県内にある発達障害の専門医への
受診を勧めました。
そこでも結果は同じ。
しかも、ここまで放っておいたら遅いような事を告げられました。
確かに療育といっても
モモは障害児専門の療育へ通っていたわけではなかったので
そのことについて、どうしてきちんとした
療育をもっと小さな時から、受けなかったのか...
そう言われました。
その時には、私は素直にその言葉を受け取りました。
私が気がついていなければ、まだ良かった。
私はあんなにも早くに気がついていたのに
この子に
適正な療育を受けさせてあげることが出来なかった。
もう幼稚園の年長...
小学校まであと1年しかないのだ。
そして、同じような境遇にいる子供たちを
一刻も早く、救ってあげたいなどと思っていた。
私と同じ気持ちでいるお母さんが
1人でも2人でも私の書いたものを見て
子供の障害に気がついて、一刻も早く診断を受けて
適正な療育を受けることができれば
自分自身がとても救われるような気がしていた。
ちょっとずつ、そんな気持ちに変化が現れたのは
私がアスペルガーであることを告げられてからだった。
障害を持つ子供の母親という立場から一転
障害当事者になった。
私が小さな頃から感じてきた違和感や、摩擦や、突拍子もない行動の
数々は、そのせいである事を知った。
私の脳には膨大な記憶が残っている。
いくつもの部屋にぎゅうぎゅうに詰め込まれていて
扉を開ければ、雪崩のようにそれが襲ってくる。
それは、人間の標準装備であると私は信じていた。
誰しもそんな記憶は、正確に残っているものだと思っていたし
その他の、感覚過敏であるとか、こだわりであるとか
パニックになるのも、全てが標準装備。
ただ、自分の我慢と努力が足りないだけである。
そう信じて疑わなかったし、そしてその思いはまだ私から
完全に離れてくれる事はない。
しかし、私の記憶はモモの記録を載せる事や
早期療育を提唱するなんておこがましい事よりも
役に立つような気がした。
今は、たいていの親御さんは専門家顔負けに情報を持っている。
発達障害の勉強になるサイトは、たくさんあるのだ。
そんなサイトがたくさんある中で
私のブログにわざわざ足を運んで勉強する人間などいない。
私自身が、障害について詳しい知識を持ち合わせていない。
(誤解があるといけないので、書いておくが
まだ、モモが診断される前に親友の子が自閉症と診断された。
その時には、図書館の本を隅から隅まで読んだし思いつく限りの
本を取り寄せて読み漁った経緯はある)
ここに訪れてくださる方の方が、何倍もお詳しいのは間違いない。
モモはモモで、私は私...
自然体でいいんじゃないかな...
療育を受けさせる事ができなかったと
後悔して、悩んでいても仕方がない。
もしかしたら、それはモモには必要がなかったから
縁がなかったのかもしれない。
以前記事にした「人生にもしもはない」と教えてくれた
祖母の遺言を思い出す。
きっとそれによって
伸びる子には適正な時期に縁があるのだ。
モモは、行っても効果がなかったのかもしれない。
そこで、私は私なりに自然体で育児をすることにした。
モモのいい所は、そのまま残したい。
私は私で、出来る事を探す。
それが、現在のココロのひろばをつくるきっかけになった
少しづつ自分の記憶を整理していくうちに
頂いたコメントを読んでいるうちに
自分の特性を把握することが出来た
そして、ずっと隠して見て見ぬフリをしてきた恥ずかしい記憶が
決して恥すべきものではないことを知った。
少しづつ、表に出す事でそれは私の血となり肉となり
新たな私を創っていったのだと思う。
私は、この作業を繰り返す事によって精神が安定していくのを
感じたし、子供への関わり方もどんどん良い方向へ向かっていった。
自分自身を振り返り、整理することで
現在娘達に伝えるべき事やっておかなければならないこと
避けたほうがいいこと、言葉を選んで慎重に対処しなければ
ならない事を自分なりにまとめることができた。
私にとっても、子供にとっても大きな収穫だったのである。
(第一部 完)
次回は第二部「ネクラなつぶやき」でお送りします


