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障がいをもつ妹 前編

うちのマルには
今年の夏休み前にモモが自閉症であることを伝えた。

理由はいくつかあった。

マルは産まれた時から一緒に育った
自閉症のイオ君というお友達がいる。
草薙君のドラマで、女優の香里奈さんが

「偏見を持つとか、そんな気持が芽生える前に出会ってたから」

というセリフを言っていた。

そのセリフを聞いて、私もイオ君の母親であるなっちゃんも
自然にマルのことを思い出した。
マルは、本当にごく自然にイオ君と付き合っている。
こういう時に、自分がどう動けばいいのか...身体に染み付いている
そんな印象を受ける。
マルはずっと前からイオ君が「自閉症」ってことは知っていたし
それがどんな障害であるかは、彼女なりに理解していた。

もう1つは、私の主治医が勧めるABA関連の本を読んだときに
きょうだいの関わり方が、とても大事であると書かれていたこと。

もう1つは、とても重大なことだった。

小さな頃からマルは
健常な妹を持っていたら味わうことがなかったであろう
様々な経験をしてきた。
まだ、弟や妹がとても小さく
こちらの言うことがわからない歳であるのなら
マルも納得できるだろう。

でも、未だにモモはマルの作ったものを勝手に破壊したり
マルのモノを勝手に持ち出してしまう。
教科書に落書きされてしまったり、マルが喜ぶだろうと思って
服に油性マジックで模様を描いたり、マルの机に
お気に入りのシールをたくさん貼ってしまったこともある。

挙げたらキリがないほど
未だに赤ちゃんと変わりないモモの行動に
マルはずっと悩まされている。

そして、周りとの違和感をマル自身も感じていた。


「あの子はモモと同じ歳なのに、なんであんなに賢いの?」

「みんな言ったらわかるのに何でモモはわからないの?」


どんな場面でもモモはマルに譲ることをしない。

何かの取り合いになっても、マルはモモに譲ってしまう

例えば

服のサイズがさほど変わらなくなってきた2人が
交代で着ているパジャマがある。
頂き物で1つしかなかったので、順番に着る事に決めたのだ。

そのパジャマをめぐり、口論になった。
次は、マルの番であったので私はマルにソレを着るように言い
モモには、マルの番だと教えた。
ひっくり返って怒っているモモの隣で、マルは

別のパジャマを着始めた。

私は、自分の番なのだから我慢しないで着るように言った。
そして、モモがなんと言おうとマルばかりが我慢する必要がないことも
伝えた。

マルはとても哀しそうな顔で

「でも、いいねん」と言う。

私は、いいからそれを脱いで今すぐ好きなパジャマを着たらいいの!
と強い口調で言ってしまう。

すると、マルはこう言った

「だから...いいって」また無言で着替える。
マルもかなりイラついている。

私も多くを言わないマルに子供らしくない!とイラついてしまうことがある。

「どうして?なんで我慢するの?」
そう聞いた私に

「こういうの嫌い。そんなこと言ったらこっちのパジャマがなんだか
かわいそうになるやん。それだけ。」


私は、モモと同じ世界の人間だから
マルのことがあまりよくわからない部分もある。
マルは自分の気持を抑えてしまって、何も言ってくれない。
たまに言ってくれるこういう言葉は、ものわかりが良すぎてなんだか
不安になってしまう。

3歳のころだったか、普通の子なら
叱られて「お外に行きなさい!」と
寒く真っ暗な外へ出されるのは嫌がって泣き叫ぶであろう。

何がきっかけだったのか忘れたが、私はマルにとても腹を立てて
脅しのつもりで「もうそんな子はお外に出すから!!」と言った。

すると、マルはちゃんとコートを羽織ってお外に普通に出て行った。

涙は一滴も流さない。

モモと喧嘩をして泣かされることはあるが
私に叱られて叩かれても、怒鳴られても
マルは泣いたことがないのである。

もちろん子供らしいところもたくさんあるし
羽目をはずすことも妹に反撃することもある。
でも、いつも冷静で怖いもの知らず...
たまに私がお説教していても、私を見透かすような目で見つめてくる。

そんなある日...

イジメについて話し合ったことがあった。
私はマルに

「モモがもし、誰かにいじめられていたら、マルはどうする?」

と聞いた。

マルは

「別に...そうやな..そのまま通り過ぎてお母さんか先生を呼びに行くわ」無表情でそう答えた。






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