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黒い夜のけもの道

私の通っていた軍隊式小学校
(興味のある方はカテゴリーの軍隊式小学校シリーズを御覧ください)
では、年に数回全国からお客様を招き
軍隊式教育の成果を発表していた。

この発表会が近づくと、お家芸である器械体操の練習などに
小学生でありながら、夜の8時近くまで時間を費やす事も少なく
なかった...

下の写真は、軍隊式小学校があった私の田舎の写真である。



田舎




御覧のとおりのド田舎...

ここまでのド田舎になると、昼間でも怖い事がある。

子供の頃、何気なく感じたその怖さの理由は
高校を卒業して、上京した私が帰省した時に
はじめてわかったのだった。

音が無いのである。

全く無い事はない...
虫が泣く音、国道に出れば車の音ももちろんする。
飛行機やヘリコプターが飛んでいれば、そんな音も聴こえる...


しかし...都会の騒々しさに比べたら
この静寂は、あまりにも不気味なのであった。


発表会の練習が終わった後の帰り道...

これは、私にとって耐え難い恐怖との闘いであった。
あの静寂と、数々の自然の演出が夢に出てくる事がある。
決まって、泣きながら目を覚ますのであるが
当時の私は、涙を流す事も、怖いと訴える事もなかった...

ただひたすら、走った。

深く、黒い闇の中で聴こえるのは、私の足音と
呼吸と、ふくろうの声だけだった。

小学校から、家までのコースは2つの選択ができた。


1つは、国道沿いの歩道をひたすら真っ直ぐ進む

もう1つは、けもの道や林を抜ける近道
であった


私は、けもの道を通ることしか考えられなかった

なぜなら...

正式な通学路は、けもの道であり
国道沿いを歩く事は禁止されていた。


今の私なら迷わず、国道を選ぶだろう。
しかし、当時の私には学校のルールは絶対であったし
いつもと違うパターンを変える事は
けもの道を選択することより
不安で、怖いことだったのである。


途中までは、まばらに民家がある。

その民家の付近には、沼...池のようなものがあり
水面はいつも黒光りしていた。
沼を囲むように生い茂る木から垂れ下がる枝や蔓が
まるで、生き物のようだった。
ウシガエルの鳴き声が、恐怖に拍車をかける。

しかし...そこはまだ序章にすぎなかった。

魔界へのほんの入り口だったのである。

民家がなくなってくると
麦畑と田んぼがひたすら広がるけもの道に入る。

もちろん街灯はない。

異常に青白い月明かりと、暗闇にもすぐに適応できる
自分の目だけが頼りであった。

ここでの恐怖は、喩えようがない...

800メートル先に広がる、真っ黒に広がる林をめがけ
ただひたすら歩く。

突然ヘビが横切ることもある
用水路に誤って片足を落とすこともあった。
しかし、そんな事は私にとって些細なことだった。

目の前に広がる黒い林の中をどうやって切り抜けるか
それを考えることで一杯なのであった。
鼓動は高まり、息が苦しくなるのだが
林の中で全力疾走をするために、このけもの道では
歩くことに決めていた。
胸がドキドキしたら、息が苦しくなって
走る事ができない。
でも、考えれば考えるほど苦しくなって
私はいつもここで、パニック寸前になっていた。

昼間でも暗いこの林の様子は、何度も通っているので
目をつぶってもわかる。


この林の中には、私たち地元では



へびのおっかさん



ヘビのおっかさんと呼ばれる

上の写真の植物が群生していた。



このへびのおっかさんは、様々な種類があるのだが
この林の中には、ストライプが鮮やかで
とても大きな

キングオブへびのおっかさん

が、並び一斉にこちらを見ているのだ。

中に入ると途端に空気が変わる。
とても冷たい、独特の香り。
黒い林の空気が私の身体に染み渡る...

私はその気味の悪い空気をなるべく吸わないように
へびのおっかさんと目を合わす事がないようにひたすら走る。

全力疾走で突入すると、林の中では異変が起きる。
足音に驚いた生き物達が一斉に、バタバタ、ガサガサ
必死でどこかに逃げ込む音が鳴る。
その音がまた私をビクつかせるのだった。

林を抜けると最後の関門が残る。

未だによくわからない、謎の鳥居と小さな祠が
あるのだ。
鳥居は、とても古いものでけもの道から更に
けもの道を進むとくぐれる様になっているのだが
私達の通学路からは、鳥居の頭の部分しか見えない。
森の中に見えるその鳥居と、ほこら...

ほこらの脇には大きな桜があるのだが
私は、今日まで,その桜より綺麗に咲く桜を見たことがない。


私たち小学生は、その道を奥に進み
ほこらに行こうとする者はいなかったし
そのほこらについて、話す事もなかった。
大人達からも、何も聞いたことはなかった...

もしかしたら、私にしか見えなかったのかもしれないと
思うこともあったが、確かに鳥居もほこらも存在していた。
そして、見事な桜も...

その場所は、必ず霧に包まれていた。
他に霧がかかっていなくても、必ずそこだけは霧に包まれていた。
もしかしたら、それこそ幻だったのかもしれない。
私の恐怖が霧に包まれた鳥居を連想させたのかもしれない。

そのほこらを過ぎると、すぐに国道の歩道に出た。

母は、私があの道を1人で帰ってきていることを随分後から
知った...
国道沿いを帰るように言ったが、それでもけもの道を帰ってくる
私と何度も揉めた後、熱い男(担任)に相談したようだ。
熱い男は、そんなもんたいした事はない!!
ただの田舎道じゃないか!!心配しすぎ!!
と母に反論したようだったが

原付で、私の通る道を試しに走ってみたという...

すぐその足で私の家に訪ねてきた熱い男は
母に謝罪し、私を暗くなる前に帰す事を約束した。


あの道は...原付に乗っていた大男でも身震いしたという。


僕でもあそこを1人で通れと言われたら...無理です。

熱い男は、申し訳なさそうに頭を掻いていた...



※ヘビのおっかさんは、正式にはマムシグサだそうです。
画像は植物園へようこそ様よりお借りしました。ありがとうございます。






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アイドルになりたかったのかっ!!

私が小学生の頃は、アイドルブームであった。


聖子ちゃん派、明菜ちゃん派...
はたまた、たのきんトリオやシブがき隊。

アイドルが偶像化されていた時代...
今のような自虐的なお笑いや、ちょっとした個性も
市民権を得る事が難しく、私のような根っからの
おっちょこちょいの三枚目には、生きにくい時代でもあった。

そんな私だったが...
そんな三枚目のおっちょこちょいが...

密かにアイドルになってみたいと思っていた。

いや...密かにではなかったのだが...
今思えば身の程知らずな事を考えていたものだ。

その当時、カラオケなんてものは
身近なものではなく
歌が大好きで歌いたくて歌いたくて仕方がなかった私は
アイドルになるしか歌う道はないと思い込んでいた...
私のブログの記事にもなった友人(笑いすぎて漏らした事アリ)
も、アイドルになりたいと強く思っていた1人であった。

お互いの気持ちを告白し合い、2人で夢に向かって
頑張ろうと固く誓った。手始めに、芸名を考えた。

私は、河嶋すみれ
友人は、松本鈴音だった。

ちなみに、以前よくここに遊びに来てくれていた
千遥さんは

鷹野亜希だったと思う...
(千遥さん、全くアイドルに興味ナシ...ただ芸名だけ付けた
流行ってたから(笑))

その次に考えたのが、もちろんサインであった。
そのサインは、今でも私はスラスラ書ける。
何度も何度も練習したし、家でいつも1人で遊んでいた私は
孤独なリサイタルを開いてはサイン会もしていた。
学習机の向こうに、ファンがいるのだ。
私は1枚1枚、心を込めてサインしては

「ありがとう」と両手で握手をする真似までしていた。

私の場合は、歌を歌う事が目的だったので
もちろん、作詞作曲も手がけた。

タイトルは「海辺の潮風」

この歌は、♪海岸を走ってあなたの元へ~
と言っているくせに、日が暮れるまで1人で貝殻を拾い始めたり

日が暮れているはずなのに、♪眩しい朝日が~

などという、何ともめちゃくちゃなイタイ歌詞なのであったが

私は、恥ずかし気もなく
家族の前で弾き語りしてみせて、学校では
「新曲が出来ました!!」などとぬかして
友達の前で披露した...


まるで剛田武である...


しかも私は、軍隊式小学校に通っているはずなのに
松本鈴音と、「ここは堀越学園だからね~」と言い張っていた。
母には、毎朝
ホリコシガクエンに行って来ます!!」
と言って出かけた。
辛い軍隊式の訓練は、芸能人運動会のための練習だと言い聞かせ
給食の時間には、料理天国にゲスト出演したつもりで
優雅に食べた。

しかし...私の妄想はここまでだった。

ある日、学校から帰ると
私の弟と妹がコソコソと身体を寄せ合い笑っていた。
2人の間には、カセットが置いてあり、そこから

海辺の潮風が流れていた...


気持ち悪いね~

お姉ちゃん、馬鹿みたいだね

恥ずかしいね


この時の私の衝撃は...表現できない...



私は、猛烈に怒りながらカセットを取り上げて
自分の部屋で息を切らしながら再生した。


それは、私が録音したものではなかった。
弟がいたずら心で、私の弾き語りを録音していたものだった。
だから...私ははじめて自分の海辺の潮風を聴いたのである。


!!!私の背筋に冷たいものが走った...


まず...声が気持ち悪い

耳を塞がずにはいられない、ダミ声...

その上に、息継ぎが何ともウザイ...


こんな、腹の立つ歌を聴いたのは初めてだった。

自分でもこんなに腹が立つのだ...他人はどれだけ
この歌を聴かせられてどれだけ迷惑だったのだろう...
その日から、数年...
私は人前で歌う事ができなくなってしまった。


次の日、私は松本にアイドルをやめる事を告げた。
松本もそろそろ飽きてきていたのであろう...
じゃあ、何か違う事しない?
漫才とか!?

この漫才コンビは、結構長く続いた。

担任の熱い男も大喜びで、私たちの舞台の為に
HRの時間を削ってくれたほどだ...

ネタは全く面白くなかったのだが
どんなに面白くない事を言っても熱い男が、飛び上がって
喜び、グローブのような手で割れんばかりの拍手をしてくれた。

それまでの私は、3枚目のクセに、無理に背伸びをして
みんなと同じように...同じように...振舞わなければ
ならないのだと思い込んでいた。
自分の弱みを見せず、出来ない事も出来るフリをして
失敗をしても、それを隠そうとばかりしていた。


失敗してもそれを隠さなくてもいいじゃない...

人に笑われることは、悪い事じゃないじゃない...


私が、自らの失敗をこうして記事にして
みなさんに笑っていただくようになった原点は

熱い男と、松本と、私のキョウダイと...

海辺の潮風にあったのである。


そんな理由から、私のHNは迷うことなく

すみれにしたのだった。




すみれのサイン

紛らわしいノスタルジー

いつものように電車に揺られる私とモモ。

ドアを間に挟んだ、隣の席に老夫婦が座っていた。
老夫婦は、しきりにこっちを見ては

可愛らしいわぁ...

幾つ位かしらね...

1年生くらいじゃないのか...

と言っていた。

今日のモモは、寒冷蕁麻疹対策の為に大きなポンポンの
ついた、可愛い毛糸の帽子を目深に被っていた。
毛糸の帽子からお下げが腰まで垂れ下がり、何とも
可愛らしいのだ。



≪いやあ...そうですかね...きっと毛糸の帽子と、この長い
髪の毛のせいですよ~。
顔はね、悪くはないけどそんなにとびきり可愛いわけでは
ないですからね...いや~でも、ほんますんません。。。
嬉しいッス♪≫←すみれ、心の声




私は、御夫妻の方を笑顔で見返した。
こちらをずっと見ていたお二人と、当然のように目が合い
私は、軽く会釈をした...



私は、モモの三つ編みが少し乱れている事に気がついた。

急いで毛糸の帽子を脱がせて、編みなおす。
...すると、また...あの老夫婦がこちらを見ては

あんな格好も懐かしいわね...

まだ、あんな格好をしているのね...

と、目を細める...

いや、実際には見ていない。
私は、モモの髪の毛に集中していたんでね...
でも、目は細めていたはずだ。
間違いない!!

きっと御夫妻の間には、娘さんがおられるのだろう。
きっともうどこかに嫁がれたであろう、美しい娘さんは
学生時代に、よく三つ編みをしていたに違いない。
ああ違いない。

また、妄想が...

しばし、ノスタルジーを覚えていたのであろう...
老夫婦は、こちらをジッと見つめたまんま
無言であった。

片方を編みなおし、もう片方をほどいている時に

何年生かしら...?

と、奥様であろう声の主から聞かれた。

私は、とびっきりの笑顔で


まだ幼稚園なんですよ♪


と答えた...
モモは、私の後に


もうすぐ1年生やろ~


と付け加えた。


しかし...老夫婦は、意外な事に...
意外な顔をしてこっちを凝視しているではないか...
私に穴が開くんじゃないかってくらい、私を見つめている。

そこで私は、悟ってしまった。
恐ろしい事に...とてつもなく恐ろしい事に...
御夫妻は、私とモモを見ていた訳ではなかったのである。
私たちを通り越し、開いたドアの隙間から見える
小学生の団体を見ていた...のだ...


あ..あは...


周囲の乗客の視線も痛い。。。

うわ~勘違いしてやんの!!

自意識過剰よね...

何だか、急に髪の乱れなんか直しちゃって
馬鹿みたいね


そんなことも、あんなことも...
思われていたに違いない。

またまた、妄想が・・・

ようやく髪を直した所で、モモが老夫婦の下へ
トコトコ歩いていった...


モーちゃんなぁ...

今度1年生やねん。覚えといてなぁ~



老夫婦は、笑顔で答えた。


ごめんね~あなたも可愛いわよ


無理やり言わせてどうすんねんっ!!

とうとうこらえきれずに、周囲も吹き出してしまった
モモの脅迫なのであった...





その後の寒冷蕁麻疹

前回、寒冷蕁麻疹の記事を書いた後
そのことには触れていなかったが、
実は一週間の間、モモは抗アレルギー剤を飲んだ。

一週間は出なかった。

でも、お薬が切れた次の日には
やっぱり出てしまった...

実は、モモの受診したアレルギー専門病院は
週に1度しかやっていない。
お薬を貰いに行くにも、その日を逃してしまうとアウトなのである。

そんな訳で、アレルギー専門の病院ではなく
かかりつけの先生の所へ思い切って相談に行ってみることにした。
ここでは、モモの花粉症の事も喘息のこともよくわかってくださっている。
実は、ここの小児科の先生は結構いい先生なのだ。
マルは、生れた時から病気ばかりしていた。
原因不明の高熱が続く事もよくあり、特に夏場には
の37~40度の熱が10日間続く事が幼稚園の年少まで
毎年続いた。
ここの先生の評判を聞いて、私は思い切って連れて行った。
他の病院では、ただの風邪...風邪をひいて治ったところに
別の風邪をひいたとか、よくわからないとか、様子を見てくれとか
あまり納得のできない診察結果だったのだが
この先生の場合は、今の症状から考えられるあらゆる可能性を
すべて説明してくださり、この先にこんな症状が出れば、こんな
可能性もあるということまで教えてくださった。

なんと連休の3日間毎日休診の病院を開けて点滴をしてくださった事もある。
小児科専門の病院なのだが、診察券には御自宅の電話番号まで
記されているのだ。

この先生のありがたいお話は、私の脳の中でまだ再生されていない。
いつか再生されるとは思うが、めちゃめちゃ長かった為に
時間がかかりそうだ。というか録音されていない可能性も高い(笑)


すでに、この蕁麻疹が慢性化していること。
花粉症との関係があるということ。
(ちょうど花粉の時期に始まったから)

...結局これしか思い出せない...
30分も話し続けてくださったのに...(涙)
何だかアレルギーマーチとか、そんなお話もあったな。

とにかく、発症したばかりなので
今年の夏にも色んな事に気をつけなければならないとな...

プール、カキ氷、冷房。

最近モモは、肌が外気に触れないように
ズボンと、毛糸の帽子、マスクをしている。
幼稚園に行くときも。
園庭でみんなが遊んでいるときに、部屋の中にいるのは
日常の光景なのであるが(もともと寒がり)
そんなモモが、ある日自らの意志で外に飛び出したことが
あったという...

園で英語の先生をしていたベーコン先生が(仮名)
モモ達を教える最後の日。
お別れに子供達が

ベーコン先生!さようなら~

と、園庭に飛び出したそうだ。


モモは、その光景を部屋の中から見ていた。
外に出るとじんましんが出る事を知っているし
私に外に出ないように言われていたからだ。

しか~し...

我慢が出来なくなった様子のモモは
外に飛び出し、ベーコン先生めがけて...





ベーコン様ぁぁぁ!!!




と、抱きついたそうだ...


主任先生が。。。めっちゃ可笑しかったです。
モモちゃん、男前が好きなんですね♪
と...おっしゃっていた(笑)



何で脱線?まあいいか...
たまには、この辺で終わっておこう。
とにかく、寒冷蕁麻疹はしぶといのだ~!!


おまけの話

先日、何かにつまずいた拍子にたか~く上がって
地面に叩きつけられたモモ。
しかし、両手で持っていた柏餅だけは最後まで離さず
地面に叩きつけられる瞬間...地面につかないように
ちょっぴり浮かせる余裕を見せた。
この、食い意地には唖然...


ささやかな幸せ 人に生かされる

本日2本目の記事です。
まだ読んでいない方は、前記事「ささいな幸せ」を
御覧ください。この記事は、続きものです。

モモが晴れやかな顔で、でもちょっぴり恥ずかしそうに
1月18日を言えたことの他にも
私の胸を熱くした事があったので、記しておきたいと思う。


モモは、ジッと座っていることが出来ないときがある。
今日も、保護者席に座っている私の所へ壇上から
「蕁麻疹出た~!」
と報告に来たり、席の横に飾ってある雛人形の下に潜ったり
していた。

すると...
必ず、子供達が

「も~ちゃん!!」
「も~ちゃん!あっちあっち」

と優しく注意してくれるのだ。
モモは、その言葉に素直に従ってきちんと自分の席に
戻る事ができた。
それが、とても自然な光景で日常的にこんな場面が
繰り返されているんだということはすぐに解った。
モモをおかしな目で見ている子は誰もいなかった。
モモがみんなと違うから、注意してあげている
という奮囲気もまったくなかった。

まだ幼稚園なのだから、当たり前...
と思う方もいるだろう。
しかし、今までのモモはこんな風にみんなに
注意される事もなければ、どちらかというと
疎ましがられ、モモが近づくと逃げていくような
そんな場面が何度も見受けられたのだ。
幼稚園に行くたびに目にしてしまう、その光景に
私は、何度も泣いた。
幼稚園からの帰りの車は、いつも泣きながら運転していた。

周囲の人には、些細な出来事。
子供同士だったらよくある光景。

中には、皆に疎ましがられる子にはそれなりの理由が
あるんだから仕方がないのでは...
というような考え方のお母さんもいた。
ちょっと気心の知れたお母さんに、それとなく
自分の辛い気持ちを話した事もあった。
彼女の答えはこうだった。

相手は、子供だからね。
仕方がないよね...だって、嫌いな子を好きになれって
無理だよね...人の気持ちは変えられない。
大人はそれを隠せるけど、子供は隠せないだけなんだから


これは、まさに私がいつも思っていたことだった。
そんな事は毎日考えていた。
でも、他人からハッキリ言われると...眩暈がするほどキツかった。



それが...どうだろう。



みんなが、モモをクラスの一員と認めている。
そして、壇上で隣に座った子とスキンシップをとりながら
笑いあっている姿...

モモをどうにかこの仲間達と、同じ環境で過ごさせてあげたい。
知的の遅れは明らかなのでそれはとても難しい事なのは
わかっているのだが、みんなと同じ事で笑ったり
同じ事を考えて、意見を交換したりすることが
とても幸せなことなのだと、初めて気がついた。
それを自らが拒む事は自由だが、初めから制限される事は
とても辛いものだと感じた。

どのような形になれど、この関係がずっと
続いてくれる事...そして

モモちゃんはこういうキャラだから

という、暗黙の了解がこの子達を通じて
4月に入学してくる他の子供達にも届いてくれることを
切に願う...


そして、モモのいい所をたくさん見つけてくれて
子供達に折に触れて、伝えてくださり
モモのキャラ確立の為に、力を貸して
くださった先生には感謝の気持ちで一杯である。
出来る限りのことをしてくださって
モモに花道を作ってくださった。
あとは、モモと私が何とかしなくてはならない。


保護者達は、お誕生日の子供に向けて
一言づつメッセージを言う事になっていた。
私は、話す事は苦手である...
本当は、伝えたい気持ちが溢れかえっていたのだが

こんな言葉しか出てこなかった...


色んなお友達と仲良くできるようになって嬉しいです

小学校へ行っても、たくさんお友達を作ってください。

そして、みんなに...

小学校へ行っても、モモを助けてください。

よろしくお願いします



ともだちになるために、ひとはであうんだよ

どこのどんなひととも、きっとわかりあえるのさ

いままでであったたくさんの

きみと......これからであうたくさんのきみと...ともだち

ともだちになるために
新沢としひこ/作詞.中川ひろたか/作曲


お友達は、みんなでこの歌を歌ってくれた。
私の心の中とリンクしてしまったこの歌に、涙が出そうになった。

私がはじめて泣いたのは家に着いてからだった...
園から、お誕生日の子に渡されるプレゼントに
先生からのメッセージが入っていた。





ももちゃんへ

お誕生日おめでとう。

待ちに待ったお誕生日会ですね。

友達が大好きなモモちゃん。

友達が泣いていると、魔法の手が動き

涙を拭くためのティッシュがでてくるね。

そんなやさしくて、かわいいモモちゃんが

大好きです。これからもずっと見ていますね。


先生の許可を得て、掲載させていただきました。
本当にありがとうございました。



ささやかな幸せ

園で行われたお誕生日会に行ってきました。

モモは、この日の為にある練習をしていた。

それは、自分のお誕生日をきちんと言える事...
お誕生日の5人の子が壇上に上がり、先生がマイクで

インタビューする。

お名前とお誕生日を教えてください

大きくなったら何になりたいですか?


実は、うちのマルはこの質問に2年間答えられなかった。
質問の意味がわからなかったのではなくて
人前で話す事ができない性格だったのである。

勿論、モモも昨年のお誕生日会では答える事ができなかった。
自分が何月何日に生まれたかなんて
モモにとったらどうでもいいことだった。
モモは人前で話す度胸は満点である。
覚えてくれさえすれば、堂々と答えてくれるであろう。

今年は、数字に少しづつ興味が出てきた事もあり
なんとなく理解できそうな奮囲気はあった。
担任の先生が

園でも言えるように練習してみますので
家でもやってみてください。
そう言ってくださったので、私はモモに自分のお誕生日を
教える事にした。
カレンダーを見せて、教えたり
1月18日という数字だけを視覚に訴えるよう




18


この2枚のカードを作り、その数字を読むことは出来た。

しかし...

お誕生日を教えてください

お誕生日はいつですか?

何月何日に生れましたか?

質問によっては、さっぱり訳がわからず


15歳です

などと答えるモモ...

ちなみに自分の歳、6歳と18日がごっちゃになり


18月6日です!!

などと答える日が続く...

先週は、旦那がインフルエンザで休みだったため...
この様子を見ていた旦那は烈火のごとく怒った。


お前がそんな


生ぬるい接し方をしているから


甘えてしまって、覚えられないんじゃ!!


いいか...覚える気がないんやから


覚える気にさせなあかんのや!!


今度間違えたら、叩くからな!!


モモは震え上がってしまった。

この後、私と旦那の間に起きた事は省略させていただくが
モモは旦那に叩かれる事はなかった。


もともと、努力は惜しまない子である。
毎日正座をして、紙いっぱいに


1がつ18にち1がつ18にち1がつ18にち1がつ18にちに1がつ18にち


こう言いながら、何度も何度も繰り返して書いていた。

園に行くときも、帰るときも、買物に行くときも、お風呂でも
まるで呪文のように繰り返していた。

でも...朝起きてきては


おかあさん?18月だったっけ?


あれ??



となっていた。朝起きてすぐに忘れていないか不安になってしまう
くらいに、こんな事がモモの心の中を占めているのなら
私は、無理して覚えさせなくても良かったのだ。





覚えられなかったらそれでもいい。


マルちゃんだって


幼稚園の時には言えなかったんだから



お誕生日の子供は、可愛い冠をつけて
雛壇に並んでいる。
生まれた順でいうとモモは1番のはずだったが
先生の配慮だろうか、ちょうど真ん中に入れてもらっていた。

先生が、マイクを向ける。




モモちゃんのお誕生日を教えてください






1がつ18にちにうまれました



日付を言うだけではなく、きちんと


うまれました


をつけているではないか...




たった一言の、1がつ18にちを言うために
この子は、毎日毎日努力を積み重ねた。
たった一言である。
これからもこの子は、人一倍努力していかなければならない。
大部分の人にとったら、取るに足らないとても
些細なことで...
でも、この些細な事の積み重ねが彼女を創っていくのだ。

どうか、今のあなたの好奇心をずっと持ち続けて欲しい。
どうか、今のあなたのそのひたむきさをずっと持ち続けて欲しい。

そしていつか、1人で生きていけるその日が来るまで
お母さんと一緒に頑張って行こうね。








大きくなったらなりたいもの...
今まで、いつ聞いても100%「ケーキ屋さん」
だったはずが...
サッカーボールに変わっていました







ちょっと調子が出ません

ここのところ、眠気が異常なのである。
昼間起きていても、脳は寝ている...
かろうじて動いてはいるのだが、疲労感が恐ろしく残る...

頭がさっぱり冴えない。
昨日は、周囲の力をお借りして
子供が出来てから初めてゆっくり寝させて頂いた

(な..何と20時間)

のだが、それでもまだまだいつもの感覚は戻ってこない。

記事にしたい記憶は山ほどある。

でも、それをどうやって料理したらいいのかわからない。

それでも毎日決まった時間に儀式のようにパソコンを開く。
でも、ほとんどキーボードを触る事無くパソコンの前で
ボーっとしている。

明日は、園でモモのお誕生日会がある。
私は、明日記事を書くことができるのだろうか...

掲示板への書き込みのお返事が遅くなっていて
申し訳ありません。
今から、お返事させていただきます。

それから、みなさんのブログへのコメントも
なかなか出来ない状態です。
私の所に毎回のようにコメントに来て下さる方々には
とても申し訳ない気持ちで一杯です。

明日、ここでいつものように記事が書ける事を
祈るような気持ちです。


奇跡の足ツリ

おかんさん
が、タルトさんの掲示板に書いたこのお話から物語りは始まる。

なぜだか赤信号に引っかかる日ってない?
それってさ、偶然ではないらしいよ
その信号に引っかかるおかげで何かしらの
災いから逃れられてるらしい!
なんだかね、人間にはそんな不思議な力があるらしいわよ



私は、思い出したことがあった...

旦那が最終電車に乗り遅れ
深夜に3つ向こうの駅に迎えに行く事になった。

寒いし、時間も遅い...早く迎えに来てくれ!!
と、旦那は言っていたのだが
いつもは夜中に起きる事が絶対にないマルが起きてきた...
マルは怖い夢を見たのか、寝ぼけていたのかはわからないが
泣いていたので、置いていく訳にも行かず...
私は、マルを毛布にくるみ車に乗せた。

そのまま出発してしまおうかと思った。
モモも、起きる事がない。
しかし、1人で置いていって
もし、起きてしまったら...?そんな事を考えたら...
私は階段を駆け上がり、モモも毛布にくるみ車に乗せた。

モモは、熟睡で車に乗っても目を覚ます事はなかったが
マルは、ただでさえ不安で泣いているのに、車にいきなり
乗せられたものだから、ますます不安が募り...
珍しく大声で泣いていた。

モモを降ろす間、うちの玄関は開けっ放しだった。

私は、階段を一段抜かしで駆け上がり、玄関を閉め
車に向かい、猛スピードで降りようと...した...




ピキーンッ!!!




アウ~チッ!!


ツッたのだ!!足が...ツッたのだ!!

私は、よく足を攣る...
トイレで攣った時は、1つ年上の先輩が私の痛がる声を聞き
私の個室まで飛び降りて救助してくれた。

上野駅で新幹線に乗る為に、あのものすごく長いエスカレーターの
上で、足が攣った時には、痛がっているうちに
逆向きになってしまい...エスカレーターの階段に腰を降ろす
格好になってしまった。
私の後ろの乗客は、エスカレーターで上っていく間中
痛がる私と向かい合わせで、とても気まずかったに違いない...
そして私は、母に引きずられるようにして
命からがら、降りたのだった...

そんな感じで、いきなり足を攣る事は珍しい事ではなかった...
しかし、この時の攣りは尋常ではなかったのだ。
いつもは、指の先..もしくは、ふくらはぎに限定されていたはずが...
いきなり、左足全体を襲ってきたのだ。
付け根から、足の先まで何だかよくわからないが
全部がピキーン!!だったのだ。

こ..これは、激痛...

旦那は待ってるし...
子供は冬の深夜の車の中に、暖房もつけずにいれっぱなし。
しかも、マルは泣いている。


いそがねば...

私は焦った...
でも、痛みを我慢しても左足は動かない...

せめて、車に暖房をつけてあげなくて....は....


自然に、私は貞子の体勢になっていた。
もう、這うしか道はなかったのである。
手すりに捕まりながらも、うつ伏せで這って降りる
のは、怖い...
せめて、足が下を向いていれば良かったのだが
頭を先にしてしまった為に、私は恐怖におののいた...
(私を目撃した人間の方が怖いに違いないが...)


激しい痛みと、落ちるかもしれない恐怖...
とても風の強い日であった。
吹き付ける風と地面の冷たさで、私の身体は硬直した。



ううう...ッ


はうッ...


う..いっいだい.. 
訳):痛い


私は、必死だった...
ダイハードも真っ青のアクション。
1つ1つの階段を私は、命がけでクリアしていった。
注)3階からである


2階の踊り場で、私はやっと方向転換をした。
足から降りる事が出来るように
上手に方向を変えた。
すでに、私が着ていたコートの袖は擦り切れていた。

方向を変えたことにより、劇的に降りるのが楽にはなったのだが
激痛と、寒さだけは変わらず...私は自分を叱咤激励した。


コラ!!あきらめたら、あかん!


根性なし!!


意気地なし!!


私!頑張れ!わたし...

がんば...れ..!!



やっとの事で車に辿りつき

最後の力を振り絞りエンジンをつけたが...そこまでだった...


座る事も出来ない。
ましてや、運転する事など...無理であった。


そのままアザラシのように冷たい地面に横たわり...

私は、星を見ていた。

痛みはだいぶマシにはなっていたが、少しでも動かす事は
自殺行為...完全に波が去るまでは、動いてはいけないと
私は体で知っていた。
途端に、痛みが復活することがあるのだ。


車ではマルがますます泣き、モモもとうとう目を覚まし泣いていた

旦那からの電話も私のポケットでジャンジャン鳴り響く...


私は、星を見ながら...
ここで眠ってしまったらどうなるのだろうか..と考えた。
こんなに痛いのに、こんなに寒いのに...


私に睡魔が襲ってきたのだ。


ダメよ!寝ちゃダメ!!
私が寝たら、残された子供達はどうなるの?
それに、こんな所で冷たくなっているなんてごめんだ!!

私は、車に這い上がる。

どれくらいの時間が経過したのかはわからない。
暖かい車内で少し元気を取り戻した私は、ゆっくりと
車を動かした。



旦那が待つ駅の手前では
大きな事故があったらしく、救急車やパトカーが来ていた。

旦那に散々遅いとなじられて、足を摩りながら
私は、後部座席でいつしか寝てしまっていた。
(もちろん降りた)


次の日の新聞...

車3台が大破する大事故で、2名の方が亡くなった。

時間を見ると...私たちが通ったちょうど20分ほど前の
出来事だったようだ。


いつもは絶対に起きないマルが起きてきた事...
(私は、子供を車に乗せなければ、足が攣る事はなかった)

そして、私が足を攣った事...

そして、間抜けな私が、頭から階段を降りたために
時間をロスした事が...すべて吉と働いたのだろう...

もしかしたら、この中の何か1つでも欠けたら...
と思うと...
目をつぶってシャンプーする事ができないのである。





追記:この「奇跡の足ツリ」というタイトルは
   タルトさんの掲示板で、私がこの話を短くまとめて
   書いた際、タルトさんの返事の中にあった表現であり
   ます。とても、記事に合う表現なので
   今回タイトルに使わせて頂きました。
   タルトさん、ありがとう。
   


ココロのひろばを考える

アクセス解析によると
ココロのひろばで、1番読まれている記事は
恐らく...[空間認知]関係のようです。
これには、毎日必ず50人~のアクセスがあります。
この記事に関しては
超有名大学からのアクセスも、毎日必ずあります。



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空間認知力がまるでない

空間認知力がまるでないパート2

空間認知力ーある方の導き

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その他には、どの記事を求めてここにいらっしゃるのかを
調べる事はしていませんが
はっきりわかるのは、私のブログにみなさんが
発達障害の知識を求めていらっしゃってる事は
100%ない!ということ...

なぜなら、検索ワードを見ればわかります。

「アスペルガー」
「高機能自閉症」
などで、検索されて来る方は少数派です。

先日のサーチワードでは

「鼻くそ ほじる 女」

これで、ヒットしてしまうココロのひろばって...

他にも様々な爆笑ワードがあり、ここで御紹介したいのは
ヤマヤマなのですが...また次の機会に。



昨年、私がブログをやめようか悩んでいたときに
そのうちの数人の方が、はじめてコメントを入れて
くださって、「ああ...この方、いつも見てくださっている方だわ」
と、とても感動した覚えがあります。

以前、コメント欄とメールで

<すみれさんの記事も面白いのですが、すみれさんのブログは
コメント欄が面白いですね>

との言葉を頂いたことがあります。

私には、知識はありませんがここには
とても勉強されている方が多数いらっしゃいます。
人生経験豊富で、心が広く、優しい方がいらっしゃいます。
そして、とてもユーモアに溢れる方
いつも明るく、励ましてくださる方

コメントが1記事になっちゃってる方も多数。
みなさんの心のこもったコメントで
このブログは成り立っているような気がしてなりません。

毎回コメントをくださる方、はじめてコメントをくださった方
すぐに親しくなれるので、盛り上がってしまいます。
入ってくるのにとても勇気がいる...
入りづらい...と思っている方もいらっしゃるでしょう
もし、そう思って躊躇されてる方がいたら
思い切ってコメントしてみてください。大歓迎ですよ。

もちろん、見てくださるだけで私はとても嬉しいのですが。

私のブログには、ルールがありません。
掲示板はありますが、コメント欄に記事と関係のない
コメントは書かないで欲しいなんてことは思っていませんし
気になるコメントがあったら、その方宛に
質問や感想を書いてくださるのも大歓迎。
<誹謗中傷は、許しませんが>

これからも、温かい皆様に支えられて
ぼちぼち、やっていきます。
どうぞ、よろしくお願いします。

そして、いつもいつも

ありがとう!!






すみれの怪しい感覚

雪のニオイ...
銀世界の音...

寝ている間に、外が銀世界になっている朝

私はこれを確実にキャッチする。

いや...これは雪国の人なら、誰にでも備わっているのかも
しれない。しかしながら
私には、独特の能力が他にもあった。

子供の頃は、居間でテレビを観ていながらにして
その場所から100メートル以上の距離がある国道を通る車の
エンジン音を聞き分ける事ができた。


父親の車の音は、もっと遠くからでもわかったが
うちに来るお客さんの車の音や、業者さんの車の音も
ほぼ、確実に言い当てた。

そのうちに、車の種類や車種の音も聞き分けられるようになり
うちの母が、この子すごいわ!!
と、褒めてくれる事がとても嬉しかった。

滅多に褒めてもらう事などなかったので、私は調子に乗って
家に来ている親戚や、お客さんの前で披露した。

そのうち、お客さんと大事な話をしているのに
いい加減にしなさい!!と怒られるようになり
私がその能力を披露しても、誰も喜ばなくなってしまった。

そして、ニオイに対しても敏感だった...
これは、聴覚ほどの能力はなかったと思うが
よく家族や友人に、私が「匂う!」と言った後しばらくしてから
ニオイが漂ってくる...

「犬か??」と言われた...



ASと知る前は、これらのことは誰にでも持っている
感覚だと信じていた。
周りに「すごいね」と言われても、みんなもわかっているのだろう
と思っていた。

さて...ハードルが上がった所で、話は戻る。



私は、今朝...

眠りが浅くなった頃、雪の匂いを嗅いだ。
そして、あの独特の雪の積もった外の音を感じた。




雪が積もっている!!


すみれファミリーは、一斉に飛び起きた!!

子供達は、喜び
旦那は、仕事に行けるかどうかプチパニックを起こしていた。

子供達はともかく

旦那には
私の雪が積もっている!!と言う言葉は絶対だった。

なぜなら結婚してこの13年...

1度も外した事はなかったのだから...


子供達の叫びで事態は一変...


私は、雪予言の大家から

一気に、嘘つきな泥棒に転落してしまった




お母さん!


雪なんか降ってないやんっ!!


めっちゃ晴れてるやんっ!!


お母さん~嘘ついたぁ!!


マルががっかりしている。


モモに至っては、こうである...



お母さんなんてなぁ...


ドロボウやんか!!


(マルのセリフを聞いて嘘つきは泥棒の始まりと言う
聞きかじった言葉を思い出したらしい)



旦那は終始無言で、支度を済ませ...



出掛けに一言...



ちゃんと外確認せえよ...




ああ...すみませんね~うっかり屋で...
確認もせずに、いつもより早く起こしてしまって
悪かったわねっ!!

ってか、どいつもこいつもアタシも
ギリギリまで寝すぎやねん。

お母さんは、ドロボウだよ!
ああ、どうとでも言っておくれ!


でも、あのニオイは一体何だったのだろう...?

私の感覚は鈍りつつあるのだろうか...
(老化!?)


余談だが...人並み以上に眩しさも感じるようだ。
私が、取調べ室でライトを当てられたらイチコロである。

いかりや長介が、カツ丼を持って来て
故郷の両親の話をする前に

わ...わたしがやりました...


だろうな。

またまた電車でやっちゃったよ

本日は、片道2時間の例の療育の日であった。

給食が終わる時間に迎えに行き、そのまま電車に乗るのだ。
私が園に行くと、鬼がたくさん出迎えてくれた。

「あ!モモちゃんのお母さん!」
鬼達は口々に言ってアピールするのだが、どの鬼がどの子なのかは
わからない。
みんな、赤い鬼だったような気がする。


モモちゃんの作った物も

カバンの中にありますから...



モモちゃんはどんな鬼さん作ったのかね~~??


お母さん!お面

リュックに入れて持っていっていい??



モモが聞くので

私は了解した。


電車に飛び乗るのに、私とモモは全速力で走った。
私は、急ぎながらも自分で自分の足を踏んだ先週の失敗を
思い出し、踏まないようにガニ股で走った!!

車内に入った瞬間...
吐き気と眩暈に襲われた私...
とにかく気持ちが悪くて、冷や汗が出る。

やばい...立ってられないかも...


私はフラついた...目をつぶっても、遠くを見ても
ダメだ...

すると,私の異変に気がついてくれた方が
席を譲ってくださった。
私はそのまま倒れこむように座らせていただき
しばらくの間...モモが話しかけても答える余裕がなかった。

電車は2つ乗り換える。

最後の乗換えが終わり、少し気分が落ち着いた私は
モモに話しかけようと思い、初めてモモに視線を移した...!?

我が子を2度見...!!

私の隣には...


鬼が座っていた!!赤鬼!


いつもは、アレ見て~これ見て~
うるさく、落ち着きのないモモが
そういえば、ずっと黙っていた...

私が具合が悪いのをわかっていて
静かにしているとばかり思っていた...
よくよく考えれば、そんなはずはない。

私が具合が悪い事に、気を遣うってことはあまり考えられない。




お面被ってるから、喋れなかったんだ!!!




しかも、背筋をピシッと伸ばして
手はお膝...


なりきっているのか!?
鬼に!!よくわからんが...


モモ~ごめんね!

おかあさん元気になってきたよ~


声を掛けると鬼は私に顔を向けた。



ぎゃ!!ツートンカラー!!


きっちり正中で、赤と青に塗り分けられた
ツートンカラーの鬼がこっちを見て、だまって頷いた。



節分







いつから被ってたんだ?



心がいい気持ち

マルの通う小学校は、モモの通う小学校に隣接している。


マルの学年が、お祭りと称し色んな出店を出した際には
モモ達幼稚園の子供達が招待された。

入り口で、折り紙で作ったお財布に
紙のお金が入ったものを渡されて
買物を楽しむという、子供にはたまらない行事なのだ。

マルは、仲良しの女の子と一緒に
「折り紙屋さん」を開いていた。

モモは、お財布を手にとってすぐにマルのお店を捜したようだ。

マルの担任ではないのだが、マルの学年の先生で
今時はなかなか見ることのない、ベテランの女の先生がいる。

自分の信念をしっかり持ち
保護者や生徒に媚びることなく甘やかす親に喝を入れ
昔ながらの厳しい教育を実践されている先生なのである。
この先生は、その教育法から保護者の間では、賛否両論。
うちのマルは、以前この先生に

「あなたは、学年で1番字が汚い!」
とクラス全員の前で言われたそうだ。

しかし、後日の体育の授業では
縄跳びを上手に跳ぶマルをみんなの前に出し、大変褒めて
見本にしなさい!と言ったそうだ。

(マルは学校の詳しい話をしてくれないので
マルのクラスの子が教えてくれたのだ)

そんな教育法、私は好きである。
私の恩師の熱い男に通じるものを感じる。

さて、この先生を仮にK先生とします。

K先生は
4月に入学予定のモモの事を校長先生に聞いていらっしゃるのか...
障害があることを把握しているのだろうか...
モモを大変可愛がってくださっているようだ。

モモの姿を見つけると、モモを抱っこして
マルのお店に連れて行ってくださったそうな。

マルのお店は、マルが店番になると
途端にアバウトになる...


私も参観の時に、このお祭りを見せてもらったのだが
折り紙屋さんをやっているのに


マルは折り紙をさっぱり折れないのだ!!


マルの後ろには、素晴らしい折り紙の見本が並んでいる。

お客さんが見本を見て折ってみたいものがあったら
お店の人に言って、折り方を教えてもらうお店である


当然、客側は自分では折れないような複雑なものを選ぶのだが

マルは、それは折れない、それも折れない
を繰り返し(笑)

挙句の果てには、これにして!!
やっこさんを客に指定していた。


やっこさんなら、誰でも折れるっちゅうねんっっ!!


お母さん達は、マルちゃんにこれにして!って指定されたわ(爆)
と、笑ってくれていたが
モモが行った時も、同じような事をしていたのだろう。

結局モモは、いつも家で折ってもらっている



を買ったようだ。

その後マルの後ろに並んでいる
マルの友達が折った綺麗な作品を
モモはしばらく見つめていたそうだ。


そりゃそうだ...犬はモモでも折れる!


それに気がついたK先生は
折り紙屋さんのメンバーに話をつけてくれて


この中でモモちゃんが欲しいもの1つだけ、取っていいよ!
と言ってくださったという。


モモは、すかさずお目当ての作品を
先生に抱っこされたまま取ったそうな。


猫...!!




K先生...思わず


「それでいいの?」

と何度も聞いてしまったそうな。



その日は、マルが喜んでその話をしてくれた。


もーちゃんがね、私の作った


犬買ってね、K先生に何でも好きな物取っていいよ


って、特別扱いされてね~


おかあさん、もーちゃんね!


その中で、なんと!!


また私の作った猫選んだんだよ~~~



と、有頂天になっていた...


モモが、あっ!マルちゃんのだ!
と気がついていたのかは、未だにわからないが
マルはたいそう喜んでいた(笑)


その後...しばらくしてから学校に行く用事があった。
K先生にお世話になっていたのを聞いていたので
私はk先生にお礼を言った。

そして、私はマルとモモを学校探検に行かせて
担任と話をしていた。

話が終わって2人を探すと、2人はK先生と3人でずっと
一緒に遊んでいたという...


マルが言った...



おかあさん!モモね、すっごく失礼な事言うんだよ~

<モモがバツが悪そうに、下駄箱の陰に隠れる...>


k先生がね、モモちゃん小学校の先生の中で誰が好き~?

って、ルンルンで聞いてきてん!


先生なぁ...絶対に、k先生!って


言われる自信があったのになぁ...


もーちゃんなぁ...N先生!!って言ってん!!

<モモ...ますますバツが悪くなり、上履きのまま外へ逃げる>

でもなぁ...
私がな~N先生も好きだけど
K先生も好きって前に言ってた~!って教えてあげたら
少し、嬉しそうだったけどな、淋しそうやってん...


マルの話はまだ続く...


ほんでなぁ...

もーちゃんな、もう一個失礼な事言ってんで~

K先生になぁ...



ねぇねぇ、おばあちゃん~!!


って、言ったんやで~!!


先生な~笑って

「そうやな!おばあちゃんやな~!!」

って言ってたけどな、あんなに優しくしてくれるのにな~
先生に失礼やと思うわ!!


私とマルが外に出ると、モモは耳を押さえていた。
何か自分は悪い事をしたのかな...と思っているのだろう。

私は、優しく聞いてみた。


モモ?K先生好き?


モモは、頷いた。


好き~♪抱っこしてくれた~

モモが嬉しそうに答える。


私は次にこう聞いてみた

N先生は?

もーちゃん、N先生の事知らないでしょう?



知ってる~!

あんな~モモにお財布くれてな~

何でも好きな物買ってください!!

って言ってくれてん!!♪♪♪




金かよっ!!!

そんな事があってからも
K先生は気を悪くされることなくマルに

「モモちゃんは面白い子や!」と言ってくださるらしい。

マルは、そんなモモを理解してくれて褒めてくれる人に
会うと、とても心がいい気持ちになるんだそうだ。

おかあさん、モモみたいな

面白い子は、おらんなぁ...

ちょっと自慢になってきたよ。


私もその言葉を聞いて、心がいい気持ちになりました。








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